マイスター制度設立のお知らせ
SIRI SIRIはこの度「マイスター・コレクション」を発表いたします。
SIRI SIRIのプロダクトは、ブランド誕生の瞬間から、いつも日本の優れた職人技術とともにありました。
工芸的な魅力、手触りがもたらす充足感や豊かさが人間社会にとって大切なものであるという信念に基づき、卓越した技術を持つ職人が一点一点手掛けたジュエリーのみを販売してきました。
その背景には、伝統的技術に新たな解釈を加えることで現代に通用する作品を生み出し、幅広い世代に認識し、また使用していただくことで、自分たちが担う日本文化の理解・浸透に貢献したいという願いがあります。
しかし現在「ものづくりの国・日本」でありながら、日本国内の職人の数は減少し、特に若い世代の作り手が不足しています。SIRI SIRIの商品には、ごく限られた職人の技術をもってしか完成しないものが多数存在するため、産業の保全はブランドにとって重要な課題でありました。
そこで、SIRI SIRIが求めるジュエリーのクオリティを表現できる優れた技術の職人を守りながら、地域の技術、知財を継承していくために「マイスター・システム」を独自に制定いたしました。
SIRI SIRIアイテムの中でも特に高度な技術を要するアイテムを「マイスター・アイテム」に認定。同一のデザインでも限られた「マイスター職人」の手掛けるピースは価格が異なります。そのことで、デザイナーとの共作というストーリーを反映しながらも、職人の技術の価値を明確に評価し、国内外での販路を確立することで、技術の周知と発展に貢献することを目指していきます。
「マイスターコレクション」第一弾は、八木原製作所の作り手・八木原敏夫氏の手掛けるアイテムを選定いたしました。
緻密な技巧でデザインを正確に実現することが出来、SIRI SIRIのジュエリーには欠かせない技法・バーナーワーク。SIRI SIRIのバーナーワークを用いた商品の品質を国内外、日本の皇室や要人にも認められるほどに高めたのが東京、墨田区で3代続く八木原製作所バーナーワークの作り手・八木原敏夫氏。職人歴35年、一級技能士である彼の持つ高度な技術は継承することが難しく、現状では彼のみ制作可能なSIRI SIRI商品が多数存在します。その優れた技術を守り、価値を高めていく一方で、若手の作り手に伝承することで産業を守っていくことを目指します。
マイスターコレクション