Interview
「ARABESQUE」のフープピアス、ミニサイズができるまで
2019.12.06ARABESQUEシリーズの「Earrings HOOP WHT mini」と「Earrings HOOP GR mini」が、2019年のクリスマスギフト“Mood of Lace”から定番商品として登場します。
ARABESQUEの特徴は、リネンや銀糸を巻きつけた細いワイヤーを、職人が一つずつ編むことで生まれるレースのような繊細さ。リネン素材のフープピアスは、お客様から少し小さなサイズのご要望が多かったのですが、13年前の発表当時は、リネン素材で繊細さを表現することが難しかったことから、シルバーのみの展開を決めました。
その考えを大きく変えたのが、ARABESQUEを手がける籐細工職人・岡安康子さんと、素材制作担当の渡辺みのりさんの技術力。ピアスのサイズとデザインから線材の太さ、巻きつけるリネンの本数を決め、短繊維で長い撚りが難しいリネンを繊細な指の動きで撚り、フープを継ぎ目なく編める一定の長さに仕上げていく。そんな渡辺さんの高い技術が、過去の印象を塗り替えるほどの高い品質をもたらし、商品化へとつながったのです。
素材を活かした白と、岡安さんが自ら染色した黒。そして、以前から人気が高いシルバー。新しいHOOP miniは、デザイナー岡本のデザインを軸に、幅広いお客様に喜んでいただけるようにとの職人の思いが確かな技術で編みこまれた、華やかで柔らかな一品です。
文 木村 早苗
写真 西堀 綾子