If you order from overseas, please contact info@sirisiri.jp before you make payment. International delivery services will probably be delayed due to the COVID-19 outbreak. If you order from overseas, please contact info@sirisiri.jp before you make payment. International delivery services will probably be delayed due to the COVID-19 outbreak.

SIRI SIRI magazine
Assemblage


SIRI SIRI ASSEMBLAGE は、 意外性を感じさせるマテリアルと伝統的な職人技術との組み合わせにより
コンテンポラリーな作品を発信するジュエリーブランド SIRI SIRI が発信するWEB MAGAZINE です。

籐のバッグで、しなやかさを纏う

籐のバッグで、しなやかさを纏う

2020年春に発表した「CINEMA JAPONESQUE」シリーズの中でも特に人気の、籐のトートバッグ「CINEMA JAPONESQUE Tote Bag」とクラッチバッグ。

そこで今回は、SIRI SIRIスタッフの祢津良子さんに籐のバッグコレクションについて詳しく聞きました。

 

加工の難しい素材を、繊細に編み上げる

籐という素材は、「ARABESQUE」シリーズのイヤリングやバングルにも使われていますが、「CINEMA JAPONESQUE」シリーズのトートバッグとクラッチバッグの2点も、同じ職人の手によってつくられています。

祢津「ARABESQUEシリーズと異なるのは、使っている籐の箇所。ARABESQUEシリーズでは芯の部分を使っていたのに対し、今回は“皮籐”と呼ばれる表皮を使っています。皮籐の特徴は、芯の部分よりつるつるしていて艶やはりがあり、汚れがつきにくいこと。この皮籐を編んでシート状にしたものを柿渋で仕上げることで、さらに柔らかく自然な印象にしています。」

籐のバッグは柿渋を塗って仕上げ加工がされています。

籐は濡らすことでしなやかなカーブがつくれるという特徴があり、このバッグも濡らした皮籐シートを職人がひとつひとつ繊細な手加減で曲げながら、整形していくことでできています。表の模様も同じ素材で、紐状の皮籐を職人が手で編み付けて模様を出しているのです。

また、バッグの底面や開口部の飾り編みは、デザインとしての飾り編みというだけでなく、使っていくなかでの擦れや型崩れ防止のための補強にもなっています。

祢津「口とトートの持ち手には、竹を使っています。竹は籐より強く、重さを支えられる素材ですが、加工は難しく、今回もここまできれいにカーブをつけて形をキープするのには苦労したと聞きます。」

熱を加えて整形するそうですが、濡れてしまったりすると変形してしまうこともあり、きれいな形を保つのが難しいのだとか。

そして、この竹のフレームと籐のボディの接合にもこだわりがあります。

祢津「通常は接着剤などを使うのですが、今回は皮籐を使って飾りどめのような形で結びつけています。さらに、クラッチは持ち手が引っ張り出せるようになっているのですが、この素材も皮籐で、端を編んで玉にして、金属の輪に引っかかるような処理をしています。内袋の麻もそうですが、自然素材を使うことと、職人さんの手仕事にこだわったデザインになっているんです。」

クラッチを開けると、中にはハンドルの紐が。バッグ本体を抱えて持つのはもちろん、ハンドルで持つこともできるデザイン。

 

デザインと強度を両立させる職人の技術

この「CINEMA JAPONESQUE」シリーズは、現在スイス在住のデザイナー、岡本が日本人の美意識を意識したことから生まれました。そのため、バッグも最初は日本を強く意識させる竹でつくるつもりだったのだとか。

しかし、すべてを竹から手仕事で編むとなると、美術館に展示するような高級な工芸品になってしまい、デイリーで使うことが難しいとわかりました。そこで、籐を取り入れて、籐と竹のそれぞれのよいところを生かしたデザインが生まれたのです。

祢津「クラッチは持って使っていただくことを前提に、がま口をイメージして岡本がデザインしました。強度を高めるため、底や角の部分を補強する必要があり、職人さんと相談して、試行錯誤しながら形を決める必要がありました。最終的に底や角に皮籐を編み込んで強度を出すと同時に丸みを出し、補強もデザインの一部となるような形が実現できました。

トートは使い勝手のよさを追求しつつ、籐の職人である岡安さんのこだわりが詰まっています。同じ皮籐のシートでも波編み、カゴメ編みなど様々な編み方がある中で、どの編み方がベストなのか、それぞれの素材で後ろの合わせ部分などの始末について、職人さんのこだわりを取り入れつつ岡本が形に落とし込んだといいます。」

この籐のバッグには、皮籐の編み込み、竹という素材を組み合わせたデザインと、強度を両立させる職人の技術があるのです。

 

ベーシックな装いも垢抜ける、コーデ実践例

しなやかさに加え、実用性のある籐のバッグコレクション。デイリーに使えるコーデを、祢津さんに教えてもらいました。

トートバッグには長財布はもちろんのこと、他に手帳等を入れても余裕があります。

クラッチには長財布やスマートフォンが入ります。

 

和服と合わせて端正に

祢津「日本らしさを意識したデザインなので、同じ「CINEMA JAPONESQUE」シリーズの螺鈿のアクセサリーと、お着物に合わせるのはいかがでしょうか。お茶会や観劇にもぴったりの装いだと思います。」

 

乾いたベージュのトーンでつないで

祢津「「THE YARD」さんとのコラボレーションのお洋服とあわせると、風や湿度を感じる東洋っぽいコーディネートができると思います。もちろんこのお洋服でなくとも、サラッとしたワンピースにあわせると素敵ですね。」

 

透明感のあるガラスと組み合わせて

祢津「SIRI SIRIのガラスのアクセサリーとも相性がよく、特にたまらないと感じているのが切子のリングとの組み合わせです。クラッチは手で持つものなので、手元がとても美しく見えると思います。」

冬はたっぷりしたニットと合わせて

祢津「籐は夏のイメージが強いかもしれませんが、同じ編んだ素材であるニットとの相性もいいと思います。特にゆるく編んだニットとの組み合わせなら、ゆったりとした雰囲気のコーディネートになると思います。」

 

いかがでしたでしょうか。季節を問わず、籐のバッグをデイリーに使って、普段の装いを更新してみてくださいね。

CINEMA JAPONESQUE Tote Bag
商品ページ

*CINEMA JAPONESQUE Clutch Bagは現在製品改良中でございます。再販の目処が立ちましたら、SIRI SIRI Instagram, Twitter, ウェブサイトでお知らせいたします。

文 石村 研二